世界中には多くの珈琲豆の産地があり、そのすべてで風味、酸味、コクが違ってきます。

よく聞くメジャーな珈琲豆としては、アフリカ産(正確にはタンザニア産)の【キリマンジャロ】や、世界最高峰とも言われるジャマイカ産の【ブルーマウンテン】などは、1度は聞いた事があるのではないでしょうか。

そんな世界各国で栽培されている珈琲豆の中で、非常に珍しい採取方法を行っている豆の種類をご紹介しましょう。

題して【動物の体内で熟成された豆たち】です。

動物の種類は違えど、一度食べられ、う●ことして排出されたものを消毒して出来上がる種類です。

えっ!う●こから!?

と、躊躇してしまいがちですが、

実際飲んでみると、さっぱりとした酸味ではあるが、コクがしっかりしていて病みつきになる人が多いとか。

●動物のうんちからとれる珈琲豆の種類

動物のうんちからとれる珈琲豆は意外に多くあります。

1. ジャコウネコからとれるコピ・ルアク

動物のう●ちシリーズの珈琲豆の中では、断トツの知名度を誇ります。

テレビや映画にも出てくるため、聞いた事がある人も多いのではないでしょうか。

実はこの動物、名前に「ネコ」と入っているのですが、どちらかというとタヌキやイタチに近い動物です。

大きさは約60cmから大きくても1m未満と小柄な動物です。

そして何を隠そう、このジャコウネコは数ある動物の中でも有数のグルメなのです。

そのため、ジャコウネコが食べる珈琲の実は、完熟しきった本当に美味しい実しか食べないとされています。

人間が機械に頼って収穫するよりも、頑張って手摘みで収穫するよりもジャコウネコの方がはるかに優れた選定能力を持ち、結果的に最高級の珈琲豆がジャコウネコの糞からとれるのです。

ちなみに、ジャコウネコは珈琲の実意外はほとんど食べることがないので、臭いはしないらしいです。

そんなコピ・ルアクの値段ですが、

100g=7,000円~10,000円ぐらいで購入できます。

私のような庶民にはなかなか手を出しにくい価格ですが、気になる方は是非飲んでみてください。

飲みやすい珈琲なので、ちょっと珈琲が苦手だなって方でもイケるかもしれません。

2. サルからとれる「モンキー珈琲」

こちらの採取の過程は、コピ・ルアクと全く一緒です。

ただ、「モンキー珈琲」の場合はジャコウネコではなく、名前の通りモンキーそうお猿さんです。

アフリカで収穫される珈琲豆です。

ジャコウネコとサルでは採取方法は全く一緒でも、風味は全く違うとも言われています。

ただ、サルの場合珈琲豆以外にもいろんなものを食べますので、良くも悪くも何を一緒に食べたかで風味が違ってきそうな気がします。

まだ、私も飲んだことがないので、何ともお伝え出来ませんが・・・

ちなみに、今モンキー珈琲というと、糞から採取された珈琲ではなく、珈琲の実をサルが食べて、吐きだした種を集めて消毒したものがメジャーになりつつあります。

台湾やインドなどで栽培されています。

栽培されるようになったのも最近ですが、美味しいと評判みたいですよ。

値段は100g 7,000円~8,000円ほどとコピ・ルアクより気持ち安いかなぐらいですので、興味のある方はこちらも試してみてください。

3. ゾウからとれる「ブラックアイボリー」

上で、ジャコウネコ、サルと紹介してきましたが、今回の動物はゾウです。

栽培の仕方は、ジャコウネコ・サルと大きな違いはありません。

ゾウもフルーツなどの食事に珈琲の実を一緒に食べさせて、糞として出てきた珈琲豆を消毒して栽培されたのが「ブラックアイボリー」です。

ただ、大きく違う点はジャコウネコやサルは珈琲豆(珈琲の実の種)は消化されることなく、糞として排出されますが

ゾウの場合、ほとんどが消化されてしまう。という点です。

約30kgの珈琲の実を食べさせて、消化されずに採取できるのは、たった1kgと言われています。

そのため、ブラックアイボリーはコピ・ルアクよりも高価な珈琲と言われています。

価格はなんと、100gで30,000円以上と珈琲豆の中では最も高級な豆です。

そうなると気になるのは味ですよね。

ブラックアイボリーはとてもマイルドな味わいです。

これは、ゾウの消化酵素により、珈琲の苦み成分が分解されるからとも言われています。

マイルドになるだけでなく、珈琲豆と一緒に食べた、

フルーツのフレーバーを感じることができる一杯です。

もしゾウがバナナと一緒に食べた珈琲豆が取れれば、バナナフレーバですし、

サトウキビを多く食べた珈琲豆が取れればサトウキビフレーバーになる。

まさに、ゾウの体内でつくる、自然のフレーバー珈琲ということです。

なかなかお目にかかることの出来ない1杯ですが、飲んでみる価値はあるでしょう。

いかがでしたか。

この世界にはまだまだ知らない珈琲豆が多くあるかもしれません。

今回紹介した3つは今ではネットを通して購入することができますので、

気になる方は、購入して試してみてください。

好き嫌いは分かれると思いますが、飲んでみた感想を教えていただけたらと思います。

私もまだまだ知らない珈琲をどんどん開拓していけたらと思いますので、おすすめな珈琲豆があれば教えてください。