久しぶりにトルコリラについて記事を書く気がする。
しかし、波乱続きのトルコ、いつになったら落ち着くのか。
まぁ、エルドアンが大統領な限り、むりだろなぁ。
先週の動向
先週の大きな動きとしては、イスタンブール再選決定が大きかった。
それなりに予想はしていたが、トルコの選挙管理委員会がエルドアンの圧力に屈する形で再選が決定。
これにより、世界中からトルコの民主主義は死んだと非難の嵐。
これにより、当選していたはずのイマモール氏を応援する動きが高まっています。
再選日は6月23日ですが、早くもイマモール氏の勝利が予想され、
イマモール氏が勝利すれば、20円までは簡単に戻るのではないかと予想が立てられています。
トルコ国営銀行10億ドルの売り介入
先週末トルコ国営銀行はドル売り介入を行っている。
これにより、一時17.5円まで下落していたトルコリラ/円が18.2円を超えて
先週を終えています。
エルドアン陣営としては、イスタンブール再選までは、市民の不満を高めないためにも、何とかして下落を防ぎたいのだろう。
もしかすると、今週も、状況によっては来週も為替介入や中銀の金利操作を行うことがあるのではないでしょうか。
因みに、トルコ国営銀行はトルコ中銀ではございませんので。
まさかのS400ミサイル購入中止!?
S400とは、アメリカの反対を他所に、トルコがロシアから購入しようとしているミサイルのことです。
そのミサイルの購入が中止になったとドイツの新聞社の記者がツイートしたためトルコリラが急伸しました。
しかし、すぐさまトルコ政府が否定したのですが・・・・
個人のツイートに対して、そんなに躍起になって否定してくるあたり、なんかありそうな予感がします。
しかし、今回のことや米国のトランプ大統領など、ツイッターは世界経済を動かすためのツールとしてどんだけ有能なのだろうか。
今週の動向とイベント
今週のイベントとしてはやはり、
5月13日(月)16:00に発表される【トルコ経常収支】があげられる。
前回-7.2憶ドル 予想-10.0憶ドル
前回よりもかなり悪い予想となっているが、それ以上に悪化した場合には、再度17円台突入も考えられる。
この指標の善し悪しにより、結構動く指標なため、確実にチェックしておきたい。
その他としては、
14日(火)16:00 トルコ鉱工業生産
15日(水)16:00 トルコ失業率
16日(木)16:00 トルコ住宅販売前年比
同 19:30 トルコ自動車生産前年比
17日(金)20:30 トルコ住宅価格指数前年比
と、トルコの経済指標がでるが、まぁ頭の片隅に置いとくぐらいでいいのではないだろうか。
そこまで、この指標で大きく変動することはないと思う。
クレジット・デフォルト・スワップの上昇
米国のイラン制裁により、米国の関係悪化懸念が高まり、トルコのCDS指数が
上昇しています。
CDS指数が上昇するということは、信用リスクが高くなり信用不安の拡大と下落の原因につながるため、何とかCDF指数を低く保っていただきたい。
米国、中国の貿易問題による米ドルの下落、トルコと米国の関係悪化の懸念、
そしてイスタンブール再選挙とまだまだ上昇を拒むニュースばかりですが、
なんとか持ちこたえてほしい。