トルコリラの下げが止まらず、とうとう21円も下回っています。
一時20.20円を付けて、トルコリラ初の最安値を付けてしまっています。
いったいトルコ政府はなにをしているのでしょうか。さっさと利上げをすればここまでの下げにはならなかったものを。
1.年からのトルコリラ下落率
トルコリラの年始価格が約30.20円から最安値の20.20円に下落。
この下落率は、33%オーバーと価格が約1/3失われたことになります。
ほんと、考えられないほどの下落率ですよ。
勇敢な戦死を遂げられた方も多いのではないでしょうか。
ほんとにどうにかしてほしいと心から祈ってます。
今後のトルコリラの見通しは。
1.ブランソン牧師の逮捕、及び釈放に関して。
まずは、先週末から今週にかけての下落の原因になったブランソン牧師の釈放について
アメリカが制裁を加えたことが片付くかどうかが問題になってきます。
これに対して、トルコは報復措置を発表。
もはや、通貨は二の次で意地を張り続けるのですね。
そんな中一縷の望みが!!
制裁の件でトルコ側がアメリカを訪問することが決まりました。
これにより、若干、トルコリラの下落が収まりつつあります。
が、油断できないのがトルコリラ。
某大統領の市場を無視した幼稚な発言で、簡単に暴落してしまうのがトルコリラ。
今後も、注視していく必要があるのではないでしょうか。
2.人民元の記録的暴落。
今年、2018年6月に中国人民元が3.4%の下落幅をみせ、記録的な大幅安になっている。
これは、2015年8月に人民元切り下げによる下げの2.7%を大きく上回る結果となった。
元安の最大の要因は、米中貿易摩擦によるものだとされる。
この中国元安に引っ張られるように、トルコやルピーなどの新興国通貨は
大幅な下落となっている。
特に、トルコは脱アメリカとしロシアや中国と密接になりつつあるため、中国の影響は
今後も注視する必要がありそうだ。
できることなら、アメリカ、中国の貿易摩擦は避けて通りたいが、そうはいかないだろう。
3.トルコ国内でのデモ
記録的なドル高トルコ安によってトルコ国民の不満も非常に高まっている。
特にトルコ企業は、借金をドルにて行っているのがほとんどのため、
このままドル高トルコ安を続けていってしまうと、倒産する企業も少なくないのではないだろうか。
そうすると、トルコ国内での不満が爆発し、デモにつながるという悪循環が起きてしまうのだ。
そうなれば、トルコリラの暴落は避けられないだろう。
この悪材料しかないトルコだが、これほどまでの高金利通貨はほかにないのだ。
どうしても、買いに回ってしまうのが、現状だ。
是非とも、今後のトルコリラに幸多きことを願う。